「人のために努力することの大切さ」を仲間と共に行う実習の授業で知ることができました。2人1組になり部品の分解・組付を行う実習では、互いの欠点を補いながら作業を進めていく必要があります。これにより、自分が相手のためにできることは何かということを主体的に考えられるようになりました。誰かのためにスキルアップしようと努力すること。それは、自分の人間力の形成に大きく影響したと思います。また、キャリア授業で担任教員から聞いた、販売会社へ就職された先輩のエピソードも印象に残っています。その先輩は、誰よりも4 S（整理、整頓、清掃、清潔）を徹底して仕事に取り組んだところ、お客様から信頼をいただき、店舗が異動になっても指名してくださる関係になったそうです。「誰かのためのひたむきな努力は、人の心を動かす力がある」とあらためて感銘を受けました。私は現在、トヨタ自動車株式会社で、プリクラッシュセーフティーシステムの機能評価を担当しています。仕事は一人ではできません。同僚や協力会社と連携するからこそ、より良い製品やサービスを届けることができます。そのことを実習のなかで覚えられるのは、これから社会へ出ていくみなさんにとっても大きなアドバンテージになると思います。